声優志望者が陥る「声の演技って何?」を解決【演技力UP法も紹介】

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声優志望者が陥る「声の演技って何?」を解決【演技力UP法も紹介】演技法
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こういった悩みを持つ方向け
  • 声の演技がどういったものか具体的に知りたい
  • 声優になるために演技力を向上させたい
  • 演技プランが上手くまとまらない

声優に演技力が必要なことは分かっているけど、そもそも演技がどういったものかよく分かっていない」と悩む声優志望者は非常に多いです。

そして悩んだ状態のままで声優の勉強を続けるも、なかなか結果に繋がらないという方も多いでしょう。

僕は声優歴10年以上の男性声優chikamichiです!

僕も声優の勉強を始めたばかりのころは、演技のやり方なんてひとつも分からない状態でした。

しかし、演技に対する理解が不十分な状態だと、声優としての成長率はずっと低いままです。

というか成長の見込みがほぼ無いといっても過言ではありません。

声優としてのスキルアップのカギは演技力の向上です。これが上達への一番の近道だと思いますし、演技力が上がると、自信がついてモチベーションアップの効果もあります。

そのためにも、演技に対する理解を早めのうちに深めることは大切です。

そこでこの記事では、演技初心者の方に向けて、「声の演技とはどういったことを指すのか」や「演技力を上げるコツや考え方」をまとめて解説します。

本記事で紹介する内容
  • 演技とは感情を表現すること
  • 演技力を上げるには台本を読み込む作業が必要
  • 自分の中で演技を組み立てる道筋を明確にしておく

この記事を読めば「演技初心者の方でも、ゼロから演技を組み立てていく手順」が全て分かります。

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演技とは感情を表現すること

幸せそうな女性

演技とは一言で言い表すと、「感情を表現する行為」です。

日常で感情を表現する際には、言語や表情、ジェスチャーなどを用いますが、演技でもそれらの方法を用います。

声優でいえば、楽しい」や「悲しい」などの感情をセリフの中で表現することが「演技だといえるでしょう。

つまり、声の演技とは表情やジェスチャーに頼らず、言語を用いた音声的な情報だけで感情を表現する行為だといえます。

言い換えれば、声の演技では表情やジェスチャーで伝えることは全くできません

映像や舞台などの演技よりも表現する手段が少ない分、セリフでの表現に注力する必要があります。

一般的な演技と声の演技の違い

それはつまり、セリフ(言語)に感情や状況など、多くの情報を含ませるということです。

単純に考えるならば、セリフの言い方で表情やジェスチャー分を補える表現力が必要だというわけです。

  • 表情を補う
    例)「笑顔」や「仏頂面」などで話していることをセリフ内で表現
  • ジェスチャーを補う
    例)「走りながら」や「手を振っている」などをセリフ内で表現

セリフをただ音読する雰囲気だけで演じていると、これらを補足表現できるほどの演技力は得られません。

そうならないためにも、感情や状況を細かく設定して演技プランを練ることは必要不可欠です。

以下のことを意識すると、演技プランが膨らみやすく、セリフの情報量が多くなります。

  • 役(キャラ)がどんな気持ち、状態でセリフを言っているのかを具体的に考えてみる

え、こんな当たり前のことなの?既にやっているなとガッカリした方もいるかもしれません。

しかし、やっていると思っている方ほど、案外できていないものなんです。

たとえば、このようなセリフがあったとします。

「あー!俺(私)が楽しみにしていたアイスがない。まさか食べちゃったの?絶対許さん」

これを怒っているセリフだから、キャラを崩さない程度に怒り声で演じようと考える方はいませんか?

「怒りのセリフだから怒り声で演じる」は、演技の考え方として正解のようですが、実際は違います。

これは「何かしらがあって、怒りを覚えた」の怒りを覚えた」を再現しようとしているだけで、なぜ怒ったのかが演技に反映されることがないからです。

つまり、「怒った演技をする」が目標になってしまいます。

このままだと、好物を勝手に食べられたから怒った寝起きで機嫌が悪くて怒った婚約者に浮気されたから怒ったも等しく同じ怒り方になります。

  • ○○○○だから怒った
    → ○○の部分が何だろうが関係なくなってしまう

いや、さすがに上の3つの例で同じ怒り方にはならないでしょ?と思った方もいるかもしれませんが、このような演じ方で変化がつくのは、怒りの度合いくらいでしょう。

演技の目的が「怒ること」になっていると、「怒り小」「怒り中」「怒り特大」みたいな演技の分け方しかできなくなってしまいます。

演技が上手くならないと悩んでいる声優志望の方は、この状態に陥っている可能性が高いです。

これを解決するには、初めに紹介した通り、役(キャラ)がどんな気持ち、状態でセリフを言っているのかを具体的に考えてみる必要があります。

「具体的に」というのが大事で、言い換えればなぜ、そのセリフを喜怒哀楽の○の感情で言っているのか?」の理由まで考えるということです。

では、どのような手順で「セリフを○○の感情で言う理由」を考えるかというと、次のような項目でさらに深掘りをして、感情の出どころを探す方法がオススメです。

  • どういったことが起きて、その感情が沸き上がったか?
  • セリフをかける相手との関係性
  • なぜこのタイミングでセリフを言う必要があったのか?

「好物を勝手に食べられた」の例でいえば、なぜ好物を食べられて怒りが生まれたのか?食べた相手は誰?と考えることで、怒るという演技でも無限のバリエーションが生み出せます。

Q.なぜ好物を食べられて怒りが生まれたのか?
例:食べることが何よりも楽しみな性格だから、通販で1年待ちだった人気店のものだから

Q.食べた相手は誰?
例:兄や姉、年の離れた弟や妹、異性の幼馴染、苦手意識がある相手

たとえば、兄や姉になら年下として怒りをぶちまける演技でも成立しますが、一回り以上も離れている弟や妹に烈火のごとく怒ることには、違和感を覚える方も多いはず。

このように、セリフをかける対象が違うだけでも演技は確実に変化します

「これは怒りのセリフだな」程度の読解で演じてしまうと、こういった違和感に気づかずに演技をしてしまいがちです。

しかし、シチュエーションを深掘りすることで、不自然なセリフ回し(棒読み)を解消し、しっかりと感情のこもったセリフに変化させることができます。

演技初心者の演技がぎこちない理由のほとんどが、感情を表現するこういった作業を浅い段階で済ませていることが原因です。

声の演技とは「音だけで感情を表現する行為」であり、なおかつ「感情が生まれた理由」まで深掘りする必要があると覚えておいてください。

「キャラの声色を考える=演技」の考え方をやめる

演技初心者が感情を表現する作業を放置する原因のひとつにキャラの声色を考える=演技」と勘違いしていることが挙げられます。

声色を考えることは、演技の中でいえばかなり外側の要素になります。

たとえば、髪色や身長、体重などの設定を練ることは役作りに深みをもたせる効果がありますが、それは中身(感情)があっての話です。

「声色を考える行為」も全く同じで、役作りの手段ではありますが、大前提として、中身(感情)がなければ成立しません。

感情を表現する作業を放置して、声色や髪色などの設定にこだわっていても意味がないのです。

「髪は黒髪で、身長は170センチ、体重は65キロ。これで役作りは完璧!」

そんなことはありませんよね?「中身の設定を考えていないぞ?」と誰でも思うはずです。

しかし、声色のことになると役作りした気分になってしまう方が続出します。

声色を考えるのが得意なことも問題に拍車をかけている

「キャラの声色を考える=演技」と勘違いしてしまう原因のひとつに「声色を考えるのが得意」だということが挙げられます。

声優志望の方はキャラの声色を作り込むことがとても上手いです。

これはキャラの役柄をタイプ分けして、それに合った声色を選ぶのが上手いということです。

例) 主人公と同じ高校に通う女子生徒。クラスも同じで、学級委員を務めている。誰にでも優しく才色兼備。主人公は密かに思いを寄せている。

役柄をタイプ分け:「ヒロイン」、「委員長」、「優しい性格」

タイプに合った既存キャラを記憶の中からピックアップする

「○○というアニメの△△っていうキャラに似ているな」

△△というキャラの雰囲気や声色を参考にする

キャラに合った声色が決定する

この一連の作業が得意なのは、アニメや漫画などの創作物をよく観ている経験のおかげでしょう。

「このキャラ、別の漫画のキャラに似てるな」とか「このキャラ、テンプレのお嬢様キャラだよね」みたいなことを感じた経験って、誰でも一度や二度はあると思います。

こういったことを感じるのは、人間が「特徴的な要素(属性)を見つけ、その要素に基づいて、グループ(タイプ)分けすること」をやりがちだからです。

次のような二択の問題では、このグループ分けする能力のせいで回答が偏るでしょう。

Q.どちらが学年一の秀才でしょう?

  • Aさん:メガネ、七三分けの髪型、几帳面
  • Bさん:金髪、ピアス、大雑把

これらの情報だけでは、本来どちらが賢いのか判断はできませんが、圧倒的大多数が「Aさんが秀才なんだろうな」と感じるはずです。

これは皆さんの中に共通認識として「賢い人」のイメージが存在するからです。

創作の枠だけに収まらず、現実世界でも「若い世代」「体育会系」「関西人」「動物好き」などと、なにかと一括りにしてしまうことはよくあります。

そして、「体育会系は暑苦しい」とか、「関西人はお笑い大好き」みたいなイメージ(偏見)を勝手にもってしまうのも「あるある」です。

人を勝手に型にはめることが良い悪いは置いておいても、役柄の特徴をもとにグループ分けすることで、役柄の方向性が定まりやすくなり、大きくズレた役作りをすることが少なくなります

先の秀才を演じるならば、メガネをかけて、髪型を七三分けにするだけでも、見ている側は頭の賢いキャラだと納得しやすいです(声優には関係ありませんが)。

  • メガネキャラが賢い→「賢い人」のイメージに合っているので、大多数が納得しやすい
  • 不良っぽいキャラが賢い→「賢い人」のイメージの真逆なので、大多数が納得しにくい

このように、多くの人間(特に日本国内)の共通認識を利用することで、役作りの精度は飛躍的にあがります。

結果、声色に関しても、役のイメージと合わないものを選ぶ可能性はグッと下がるでしょう。

演技初心者の方でも、「役柄の特徴でグループ分け」して「声色を決める」という一連の作業が得意な方は本当に多いです。というかほぼ全員が上手です。

それを証明するためにも、役柄」と「役柄に合った声色」の組み合わせをいくつか挙げますので、あなたも自分が得意かどうかチェックしてみてください。

組み合わせを確認して、「役柄」と「役柄に合った声色」が本当にマッチしているのか?や、例示した声色以外で「役柄に合った声色」を考えてみましょう。

きっと簡単にできてしまうはずです。下記が組み合わせ例になります。

  • カッコいい役柄
    → 透き通った声色で演じる
  • カワイイ役柄
    → ぶりっ子みたいな声色で演じる
  • 優しい役柄
    → 暖かみのある声色で演じる
  • 大人っぽさが必要な役柄
    → クールな声色で演じる

どうだったでしょうか?カッコいい役だったら、こんな声色もありだなとか優しい役なら、こんな声色かなと考えることなんて、苦労なくできたと思います。

これはアニメや漫画、映画などを好きな方が、そこから得た「キャラの設定や要素」を脳内に保存することで、誰でも養うことができる能力です。

つまり、声優を目指す」と考えている方ならば、ほぼ全員がクリアしていることといえます。

(アニメも外画も好きじゃないのに声優を志望する方ってまず存在しないので)

前置きが長くなりましたが、この作業が得意なことが「キャラの声色を考える=演技」の勘違いを助長させる原因にもなっているのです。

なぜなら、この一連の作業をすることで、役作りをしている感」が異常に満たされてしまうからです。

上で紹介したように、キャラに合った声色を考える作業も、ある程度の工程を経るので、時間がかかります。

そして人間は時間をかけた行為にたいして、満足感が生まれるようになっています。

「2時間も勉強頑張ったな」といったように使った時間に価値を見出しがちです。

その結果、声色を考えただけで中身(感情)にはノータッチなのに、満足して役作りを完了してしまいます。

この方法での役作りに慣れてしまうと、声色を決めて、その声色で話しているだけのセリフの言い方になってしまうでしょう。

決めた声色で話しているだけでも、キャラの土台がしっかりするので、聞き始めは「お、上手い」と感じますが、セリフを言えば言うほど、演技の中身が無いことが悪目立ちしてしまいます。

この状態で演技を続けても、「良い声のロボット」や「良い声の棒読み」といった評価止まりです。

改善するには「演技とは感情を表現する行為」という意識をしっかりと持つ必要があります。

キャラの声色ばかりに囚われないように気をつけてください。

といっても、キャラに合った声色を選ぶ能力も、役作りのクオリティを上げるために役立つスキルなので伸ばしてはいきましょう。

声優志望が声色優先の役作りをする理由

なぜ声優志望の方が声を優先してキャラをつくり始めてしまうのかというと、

  • 声優=キャラ声
  • 声優=七色の声

といった認識が一般的に広まっていることが原因だと思います。

しかし、キャラの声色や抑揚のつけ方って「感情を表現する行為」でしょうか?

全く関係ないとは言いませんが、声色や抑揚だけでは「感情を表現する行為」というには弱いです。

キャラの声色や話し方を決めることが、「役作り」や「演技」だと考えていると、演技の仕上がりがキャラ声でずっと喋っているだけになってしまいます。

事実、声優初心者の演技は「声色にしか意識が向いていないな」と感じる方が9割以上を占めます。

しかし、この声色優先の事実に気づいた方は初心者演技から卒業することが可能です。

「声優=キャラ声」の考え方をやめて、感情を表現することに注力する演技プランを練っていきましょう。

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演技力を上げるには台本を読み込む作業が必要

READの本棚

演技力を上げるには台本を読み込む必要があります。

上でも述べた通り、役(キャラ)がどんな気持ちでセリフを言っているのかを考えるためには、セリフを言っている状況を詳しく分析する必要があるからです。

台本には、セリフを言っている状況を把握するためのヒントがたくさん書かれているので、そこから演技のプランを練りましょう。

台本の種類別に、3パターンに分けて説明します。

  1. ト書きのある台本の場合
  2. セリフだけの台本の場合
  3. 1人ゼリフの台本の場合

①ト書きのある台本の場合

アニメなどの台本ならば、ト書き」という登場人物の動作や行動を説明している文章がセリフの近くに補足されています。

このト書きの情報をもとにセリフを言う状況を把握しましょう。

ト書きのある台本の例

  • (ト書き)台所の母に向かって
    (セリフ)「おはよう」
  • (ト書き)教室にいる友人の背後から
    (セリフ)「おはよう」
  • (ト書き)通学路を走っている最中に
    (セリフ)「おはよう」
  • (ト書き)目が覚めてすぐに
    (セリフ)「おはよう」

同じ「おはよう」というセリフでも、シチュエーションが違えば、感情や身体の状態は必ず変化します。

上の例だけで考えても、それぞれの「おはよう」の言い方に影響が出る要素は、たくさん思いつきます。

  • 母親との関係性(仲が良いor悪い)
  • 「親」と「友人」につかう口調の違い
  • 背後から驚かす目的での場合(挨拶としての側面が薄い)
  • 運動中の身体の状態
  • 寝起きで脳が働いていない場合
  • 横になっている状態の声の出し方

ここで重要なのは、同一人物であっても、セリフのシチュエーションごとにセリフの言い方が変化するということです。

上の例の「おはよう」の4つのシチュエーションを同一のキャラで演じた場合でも、4種類の「おはよう」の言い方になります。

仮に4つのシチュエーションで「おはよう」のセリフを言ってみても変化が出ない場合は、台本から状況をうまく拾えていないか、声色などの別の要素に意識が向いていることが原因でしょう。

声色だけを意識した役作りだと、軸が「○○な声で話す」に固定されてしまって、感情の変化が起こりづらくなります

何度も言いますが、演技が上手くなりたいなら、声色のことはいったん横に置いて、台本読解に力を入れましょう。

②セリフだけの台本の場合

ほぼセリフだけで構成されている台本の場合は、セリフからシチュエーションの情報を把握する必要があります。

セリフだけの台本の例

  • A「おはよう」
  • B「お、おはよう」
  • A「なに、元気ないね。どうしたの?」
  • B「じつはさ…」
  • A「あ、宿題するの忘れてたんだった」
  • B「もういいよ、一人にして」

ト書きがない場合は、動作や状況の詳細な設定が台本から提示されることは少ないです。

上の例でいえば、場所や時間帯AとBの関係性などの情報が直接的に提示されていません。

こういった場合は、提示されていない部分をセリフの情報をもとに自分で補完しましょう。

といっても、基本的にはセリフ内から得られる情報が一番多いです。

なので、「ト書きがない台本だから役作りが極端にむずかしくなる」なんてことはありません。

ト書きから得られる情報は、動作や時間・場所などの補足や大雑把な感情の種類(喜怒哀楽)がメインです。

逆にいえば、ト書きのある台本だからといって、ト書きに書かれた設定だけをなぞって演技をしていては不足が出てきます。

なので、どのような台本のタイプでも「詳細な役作りのヒントはセリフの中から見つける」と考えておいて良いでしょう(当たり前のことですが)。

その際のコツは、自分の担当する役(キャラ)のセリフだけでなく、相手役のセリフや台本全体に目を通して、物語の流れを把握することです。

自分のセリフだけを確認して役作りをすると、キャラクター性は定まりやすいですが、「キャラクター性だけを重視した演技」になりがちだからです。

初心者の方で自分の役のセリフだけにしか目を通さない方は結構多いですが、そういった台本の読み方はやめましょう。

例:自分の役を「熱血タイプ」と判断

自分のセリフのみチェックした場合
熱血タイプに演じることが目的になりやすい

台本全体までチェックした場合
熱血タイプのキャラをベースに相手役に対してどのように対応するかまで考えられる

リアルな演技を心がけるなら、相手役によって話し方や接し方が変わるのが自然です。

たとえば、熱血タイプのキャラでも、友人と話すときと、年上や先輩などの目上の存在と話すときで話し方は変わるはずです。

(もちろん変わらないというパターンもありえますが)

他にも、同じ友人でも最近知り合った友人幼い頃からの幼馴染では関係性に違いが出るでしょう。

こういった細かな関係性を把握して、役作りに落とし込むことで演技のクオリティはどんどん上がっていきます。

  • 演技のコツは相手役との関係性を把握すること

このことを理解したうえで、台本読解や役作りをしていきましょう。

③1人ゼリフの台本の場合

自分の役のセリフのみが書かれている台本の場合は、セリフ量自体が少ない傾向なので、台本から提示される情報量は少なくなってしまいます。

なので自分自身で設定を作り込む作業が一番必要になる台本です。

ソーシャルゲームのキャラボイスの台本や、ボイスサンプルの原稿などがこのタイプに当てはまります。

1人ゼリフの台本の例

「見て、あれパンダだよ。カワイイなぁ。想像してたよりも、案外大きいんだね。って、あれ?、〇〇くん、どこ行ったの?」

話の流れから独立したセリフを言うときには、セリフを言う前の状況をイメージして作り込むことが鉄則です。

上の例でいえば、冒頭の「見て」の前には、[パンダを発見する]というアクションが必ず起きているはずです。

「見て」を言うまでの状況をもっと細かく考えてみましょう(あくまで一例です)。

  1. おそらく動物園で色々な動物を見ている途中
  2. ふいにパンダを発見する
  3. 物珍しさに興奮する
  4. 一緒に来ていた〇〇くんと気持ちを共有したい
  5. 〇〇くんに「見て」と促す

このような流れを自分の中でイメージしているのと、していないのでは演技の情報量が全然違います。

しかし、前後のセリフがない独立したセリフだと、興奮しながらや嬉しそうにセリフを言う」くらいのプランで演技を始めてしまう方が多いです。

当然、作り込みが甘いとリアリティが薄れるので、「やりたいことは伝わるけど、上手く表現できていない」と判断されてしまう演技になってしまいます。

自分のセリフのみの台本の場合は、とくに前後の流れを把握することを忘れないようにしましょう。

もちろん、ト書きのある台本は①~③で挙げたことが全て実践できますし、セリフだけの台本でも②と③で挙げたことが活用できるので、どのような台本でもセリフ前後の流れは把握すべきです。

演技初心者の方は、台本から多くの情報を提示されている方が演じやすい傾向がありますが、それは自分で設定を補完する作業が苦手か、やっていないからです。

初心者でもできている要素
(台本に書いてある)

  • ト書きや設定の確認
  • 自分のセリフの大まかな感情の向き(喜怒哀楽)の把握

初心者ができない要素
(台本から読み解く必要がある)

  • 相手役との会話の流れの把握
  • 抜粋されたセリフ前後の流れの把握

台本を読み解く力を手に入れたい方は、今回3つに分けて紹介した方法を台本を読む際に取り入れてみてください。

演技初心者から抜け出すキッカケになるはずです。

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自分の中で演技を組み立てる道筋を明確にしておく

星空と道

この記事の中でも色々な役作りのアプローチを紹介しました。

しかし、実際に役作りで利用するときには、何から手をつけて良いのか混乱する方もいるでしょう。

実際、明確にこうすれば良いという絶対の手順はありません

10人の役者がいれば、演技の組み立て方も10パターンあります。

といっても、どの役者も役作りで考えていることに大きな違いはありません

この記事で紹介したようなことを組み合わせて、納得いくまで深く掘り下げているだけです。

なので、演技初心者の方も、この記事に書かれていることを意識しながら、試行錯誤して自分なりの役作りや演技法を身に着けてください

別記事で演技を組み立てるコツを紹介しているものがあります。

演技の組み立ての一例を見てみたいという方にオススメです。

興味がある方は、ぜひご覧ください。

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